日本ではクリスマスシーズンになると、 いつも以上にチーズやワインを楽しむ機会が増えます。 気の置けない友人や同僚と、 一品持ち寄りのギャザリングやパーティー・・・そんな時に、 強い味方になってくれるのが、 チーズです。 簡単に作ることができる一品料理やデザートも、 フランス産のチーズを使えばグッとおいしく、 おしゃれなものができます。
今回のキーワードは“french chic(フレンチシック)”。 華美に装うのではなく、 ヴィンテージの器やカトラリーを活用しながらリラックスした時間を演出することで、 料理はもちろん、 仲間との会話も弾むことでしょう。 そこで、 フランス産チーズを使った手軽な2品のレシピと、 おすすめのペアリングの飲み物をご紹介します。

■ コンテ入り スタッフド・バゲット
コンテはそのミルク感とおだやかな風味から、 チーズの初心者にも愛好家にも愛されるハードタイプのA.O.P.(原産地名称保護)チーズ。 アルプスの山岳地帯にかかるフランシュ・コンテ地方でつくられる“山のチーズ”なので、 熟成が進むにつれてうま味もグッと増します。
そんなコンテを使って、 おもたせにぴったりな一品を。 バゲットの中にコンテチーズの入ったタラモサラダをぎっしりと詰めた「スタッフド・バゲット」です。 中身のタラモサラダがほんのりピンク色なので、 見た目も可愛くておしゃれでクリスマスにピッタリ!外側がパリっとしてしっかりした皮のバゲットを選ぶと、 作りやすいです。
みんなで食べる時に、 切り分けて。 そのままでも十分おいしいですが、 直前にオーブントースターで軽く焼いて温めると、 さらに食感がよくなります。

<材料>
・バゲット 1/2本
・じゃがいも 2個
・赤ピーマン 1/2個
・細ねぎ 2本
・バター 20g
・コンテチーズ(12~18か月熟成) 40g
・辛子明太子 30g
・塩 適宜

<作り方>
1. バゲットは中身をくり抜く。 じゃがいもは皮を剥き、 4~6等分にして茹でる。 赤ピーマンは3mm角程に切って、 サッと茹で、 細ねぎは小口切りにする。
2. 1でくり抜いたバゲットの中身は粗みじん、 バター、 コンテチーズは各々5mm角に切る。 辛子明太子は薄皮を除いて、 腹子を出しておく。
3. 1のじゃがいもが軟らかくなったらボウルに入れ、 熱いうちにマッシュする。 1と2の具材を加え混ぜ、 塩で味を整えてタラモサラダを作る。
4. 1のバゲットに3のタラモサラダを隙間なく詰める。 ラップに包んで、 そのまま30分以上は寝かしておく。 (室温が高い時は冷蔵庫に入れる)食べる時にお好みの幅に切り分ける。

<おすすめの飲み物>
ノンアルコールドリンクなら、 ハーブティーを。 お好みのものでよいのですが、 さわやかな酸味とハーブの青い香りが感じられるものがおすすめです。 マローブルーやバタフライピーのハーブティーは、 抽出すると鮮やかな青いお茶になりますが、 レモンを加えると、 クエン酸の効果で紫からピンクへ色が変化。 ギャザリングなら、 見た目の変化も楽しい要素になります。 アルコールなら、 冷やしたドライシェリーがおすすめ。 赤ピーマンや細ねぎの風味が、 バルのピンチョスのような味わいをつくるので、 キリッとしたシェリーがとてもよく合います。

■ フロマージュ・ブランとビーツのムース
フランス各地でつくられていて、 冷蔵庫に常備しているという家庭も多い、 フロマージュ・ブラン。 定番は脂肪分40%のものですが、 0%や20%のものもあり、 そのバリエーションはいろいろです。 ヨーグルトより酸味がなく、 クリームチーズなどに比べるとさっぱりしているため、 料理の素材としてとても強い味方になってくれるフレッシュチーズです。
今回は、 フロマージュ・ブランベースの白と、 それにビーツのピューレを混ぜた赤と2層のムースをご紹介します。 ビーツは「奇跡の野菜」「食べる輸血」とも言われるほど栄養価が高い野菜。 最後に、 ザクロなどの赤い実やグリーンの葉を飾ると、 グッとクリスマスらしいスイーツになります。

<材料(4~5個分)>
・フロマージュ・ブラン(脂肪分40%) 400g
・粉ゼラチン 10g
・水 大さじ4
・グラニュー糖 大さじ4
・ビーツ(加熱済) 60g
・牛乳 適宜
*使用するフロマージュ・ブランによって濃度が異なります。 冷やす前のムース液がかたい場合は、 牛乳を少し入れるか湯せんで温めて、 適度にゆるめてください。 脂肪分が少ないフロマージュ・ブランだと、 ムース液はやわらかくなりやすいので、 牛乳は入れなくても構いません。

*生のビーツを使う場合は、 皮つきを丸ごとホイルに包み、 170~180℃のオーブンでビーツが軟らかくなるまで約1時間蒸し焼きにしてください。 冷めたら皮をむいて使います。
*お持たせで持ち歩くわけではなく、 冷蔵庫から出してすぐ食べる場合は、 粉ゼラチンを6~7g程度にした方が、 やわらかいムースの食感が楽しめます。

<作り方>
1. フロマージュ・ブランは冷蔵庫から出し、 室温にしておく。 小さな耐熱器に水と粉ゼラチンを入れ、 馴染んだら、 600wの電子レンジで1分程熱し、 ゼラチンを溶かす。 ビーツはフードプロセッサーでピューレ状にする。
2. ボウルにフロマージュ・ブランとグラニュー糖を入れて溶かし混ぜ、 そこに1のゼラチン液も加え混ぜ、   ムース液を作る。 2つのボウルにムース液を2等分した後、 ひとつのボウルからもうひとつのボウルに大さじ2杯程度移す。 ムース液が少ない方のボウルに、 1のビーツピューレを入れて混ぜ合わせる。
3. 用意したゼリー型の半分には、 フロマージュ・ブランベースの白いムース液を型の半量の高さまで注ぎ入れる。 残りのゼリー型にも同様に、 ビーツベースの赤いムース液を注ぎ入れ、 一旦冷蔵庫で冷やす。
4. 3のムース液がほぼ固まったら、 白い方には上から赤いビーツのムース液を、 赤い方には白いフロマージュ・ブランのムース液を各々流し入れ、 固まるまで再び冷蔵庫で冷やす。

<おすすめの飲み物>
デザートタイムも、 スパークリングワインはその場の雰囲気を盛り上げてくれます。 おすすめは、 スライスしたイチゴやラズベリーなどのお好みのベリーを浮かべた、 ロゼのスパークリング。 ブリュット(辛口)のものでもよいですが、 このデザートにはドゥミセック(ほんのりした甘口)のロゼがよく合います。 さらに、 ローズマリーやミントなどのお好みのフレッシュハーブを少し足して、 カクテルのようにするのも素敵です。 アルコールが苦手な方は、 アールグレイなどの香り高い紅茶やハーブティーがおすすめです。

フランス産チーズで“french chic(フレンチシック)”なクリスマスを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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